77 歳の男性。西日本在住。農作業で虫に刺されたため診療所を受診し、マダニ咬症と…
77 歳の男性。西日本在住。農作業で虫に刺されたため診療所を受診し、マダニ咬症と診断された。3 日後に39 ℃の発熱があり再診した。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ 日本脳炎日本脳炎はコガタアカイエカが媒介します。マダニ咬症の経過とは結びつきません。
- ⑵ 発疹チフス発疹チフスはコロモジラミが媒介する感染症で、現在の日本ではほとんど見られません。
- ⑶ ツツガムシ病ツツガムシ病を媒介するのはツツガムシの幼虫で、刺し口に黒い痂皮を伴うのが特徴です。
- ⑷ デング出血熱デング出血熱はネッタイシマカなどが媒介し、主に熱帯地域での感染です。
- ⑸ 重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉マダニ咬症から約1〜2週間で発熱し、血小板減少を伴います。西日本に多い感染症です。
解説
正解は⑸です。重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉は、ウイルスをもつマダニに咬まれてから6日から2週間ほどで発熱・倦怠感・消化器症状を起こす感染症です。西日本を中心に報告が多く、白血球減少・血小板減少・肝逸脱酵素の上昇を伴い、致命率が高いことが知られています。日本脳炎はコガタアカイエカ、発疹チフスはコロモジラミ、ツツガムシ病はツツガムシの幼虫、デング出血熱はネッタイシマカなどが媒介します。媒介する節足動物と地域を手がかりに考えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成