緊急輸血が必要な患者が搬送された。血液型の確定ができない状況下で使用する輸血用血…
緊急輸血が必要な患者が搬送された。血液型の確定ができない状況下で使用する輸血用血液製剤と血液型の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 赤血球製剤 ― A 型RhD 陽性A型赤血球はB型やO型の患者がもつ抗A抗体によって壊されます。緊急時には使えません。
- ⑵ 赤血球製剤 ― O 型RhD 陽性O型赤血球にはA抗原もB抗原もないため、どの血液型の患者にも溶血を起こしません。
- ⑶ 赤血球製剤 ― AB 型RhD 陽性AB型赤血球はA抗原とB抗原の両方をもつため、最も溶血を起こしやすい組合せです。
- ⑷ 血漿製剤 ― B 型RhD 陰性B型の血漿は抗A抗体を含むため、A型やAB型の患者では溶血が起こります。
- ⑸ 血漿製剤 ― O 型RhD 陰性O型の血漿は抗A抗体と抗B抗体の両方を含み、緊急時の血漿としては最も不適切です。
解説
正解は⑵です。血液型が確定できない緊急時には、赤血球製剤はO型RhD陽性を用います。O型の赤血球にはA抗原もB抗原もないため、どの血液型の患者に輸血しても抗A・抗B抗体による溶血が起こらないからです。RhD陰性の在庫は限られるため、妊娠の可能性がある女性など特別な場合を除き、通常はRhD陽性を使います。血漿製剤は逆で、抗A・抗B抗体を含まないAB型を選びます。赤血球は抗原の有無、血漿は抗体の有無で考えると迷いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成