細菌と毒素の組合せで誤っているのはどれか。
細菌と毒素の組合せで誤っているのはどれか。
- ⑴ Clostridium tetani ― 神経毒素破傷風菌は神経毒素テタノスパスミンを産生します。正しい組合せです。
- ⑵ Enterohemorrhagic Escherichia coli〈EHEC〉 ― ベロ毒素腸管出血性大腸菌はベロ毒素(志賀毒素)を産生します。正しい組合せです。
- ⑶ Staphylococcus aureus ― エンテロトキシン黄色ブドウ球菌は耐熱性のエンテロトキシンを産生し、食中毒を起こします。正しい組合せです。
- ⑷ Streptococcus pyogenes ― 毒素性ショック症候群毒素TSST-1を産生するのは黄色ブドウ球菌です。化膿レンサ球菌は発熱毒素を産生します。
- ⑸ Vibrio parahaemolyticus ― 耐熱性溶血毒腸炎ビブリオは耐熱性溶血毒を産生し、神奈川現象として知られます。正しい組合せです。
解説
正解は⑷です。毒素性ショック症候群毒素〈TSST-1〉を産生するのは黄色ブドウ球菌であり、化膿レンサ球菌ではありません。化膿レンサ球菌が出すのは発熱毒素〈発赤毒素〉で、猩紅熱の発疹やレンサ球菌性毒素性ショック症候群に関わります。破傷風菌の神経毒素は神経伝達物質の放出を妨げて強い筋硬直を起こし、腸管出血性大腸菌のベロ毒素は溶血性尿毒症症候群の原因になります。黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンは耐熱性で、腸炎ビブリオの耐熱性溶血毒とあわせて食中毒の代表的な毒素です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成