正しいのはどれか。
正しいのはどれか。
- ⑴ ヘムには3 価の鉄原子が含まれる。ヘムの鉄は2価です。3価に酸化されるとメトヘモグロビンとなり酸素を運べません。
- ⑵ 鉄は血漿中でトランスフェリンに結合している。遊離鉄の毒性を避けるため、血漿中の鉄はトランスフェリンに結合して運ばれます。
- ⑶ 赤血球におけるATP 供給はクエン酸回路による。成熟赤血球にはミトコンドリアがなく、ATPは解糖系で作られます。
- ⑷ ヘモグロビンの酸素飽和性はpH が上昇すると減少する。pHが上がると酸素親和性は高まります。Bohr効果の向きが逆になっています。
- ⑸ 健常成人のヘモグロビンの約50%をヘモグロビンA2 が占める。健常成人ではHbAが約97%を占め、HbA2は2〜3%にとどまります。
解説
正解は⑵です。鉄は血漿中で遊離のままだと有害なので、トランスフェリンに結合して運ばれます。ヘムに含まれる鉄は酸素と結合できる2価であり、3価に酸化されるとメトヘモグロビンとなって酸素を運べなくなります。成熟赤血球にはミトコンドリアがないため、ATPは解糖系だけで作られます。pHが上がると酸素親和性はむしろ高まり、解離曲線は左へずれます。健常成人のヘモグロビンはHbAが約97%を占め、HbA2は2〜3%にすぎません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成