末梢血細胞のMay-Giemsa 染色標本(別冊No. 11A)とフローサイトメ…
末梢血細胞のMay-Giemsa 染色標本(別冊No. 11A)とフローサイトメトリの所見(別冊No. 11B)を別に示す。考えられるのはどれか。
- ⑴ 急性単球性白血病急性単球性白血病では核小体の目立つ単芽球が主体で、非特異的エステラーゼが陽性になります。
- ⑵ 急性リンパ性白血病急性リンパ性白血病では未熟な芽球が増え、成熟した小型リンパ球の増加とは異なります。
- ⑶ 成人T 細胞白血病成人T細胞白血病では核に深い切れ込みのある花弁状細胞が出現し、T細胞マーカーが陽性です。
- ⑷ 慢性骨髄単球性白血病慢性骨髄単球性白血病では単球が持続的に増加します。リンパ球優位の所見とは異なります。
- ⑸ 慢性リンパ性白血病成熟小型リンパ球の著増とスマッジ細胞、CD5・CD19・CD23の共発現という典型的な所見です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。末梢血には、細胞質が乏しく核クロマチンが粗く塊状の成熟した小型リンパ球が著しく増え、塗抹の過程でつぶれた核であるスマッジ細胞も見られます。フローサイトメトリではCD5とCD19、CD23を同時に発現するB細胞が集団として現れており、慢性リンパ性白血病の所見です。急性白血病では核小体の目立つ芽球が主体となり、成人T細胞白血病では核に深い切れ込みのある花弁状の細胞が出ます。形態と表面抗原の両方を合わせて判断しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成