引きガラス(ウェッジ)法での末梢血液塗抹標本の作製について誤っているのはどれか。
引きガラス(ウェッジ)法での末梢血液塗抹標本の作製について誤っているのはどれか。
- ⑴ 大型細胞は引き終わりに分布しやすい。単球や芽球などの大型細胞は引き終わりや辺縁に分布しやすく、観察時に注意が必要です。正しい記述です。
- ⑵ 塗抹後は速やかに温風で十分に乾燥させる。温風をあてると赤血球が縮み、形態が変わります。室温で速やかに風乾させるのが正しい方法です。
- ⑶ 塗抹の厚さは引きガラスの角度に影響される。引きガラスの角度を立てるほど厚い塗抹になります。正しい記述です。
- ⑷ 塗抹スピードが速いと塗抹面の長さは短くなる。速く引くほど血液が広がりきらず、塗抹面は短く厚くなります。正しい記述です。
- ⑸ 血球形態への影響を避けるため採血後速やかに作製する。時間がたつと血球の形が変わるため、採血後速やかに作製します。正しい記述です。
解説
正解は⑵です。塗抹した標本は室温で速やかに風乾させます。温風をあてると赤血球が縮んで形が変わり、白血球の細胞質にも変化が出るため適しません。この記述が誤りです。引きガラス法では、大型の細胞は引き終わりの部分や辺縁に集まりやすく、引きガラスの角度を立てるほど厚く短い塗抹になります。引くスピードが速いほど厚く短くなり、採血後は時間をおかずに作製することで形態の変化を避けられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成