遺伝子解析の際に推奨される脱灰液はどれか。
遺伝子解析の際に推奨される脱灰液はどれか。
- ⑴ 3 %塩酸水溶液塩酸による脱灰は速い反面、核酸が断片化して遺伝子解析に向きません。
- ⑵ 5 %硝酸水溶液硝酸も強い酸で、脱灰は速いものの核酸や抗原性が損なわれます。
- ⑶ 5 %トリクロロ酢酸水溶液トリクロロ酢酸も酸性の脱灰液で、遺伝子解析用には推奨されません。
- ⑷ エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉液キレート作用で穏やかに脱灰するため、核酸や抗原性が保たれ、遺伝子解析に適します。
- ⑸ プランク・リクロ〈Plank-Rychlo〉液プランク・リクロ液は塩酸とギ酸を含む酸脱灰液で、迅速ですが核酸を傷めます。
解説
正解は⑷です。EDTA液はカルシウムをキレートして取り除くことで骨を脱灰する方法で、強い酸を使わないため核酸や蛋白が壊れにくく、遺伝子解析や免疫染色を予定する検体に向いています。時間はかかりますが、抗原性もよく保たれます。塩酸・硝酸を使う酸脱灰は速い一方で核酸が断片化し、トリクロロ酢酸やプランク・リクロ液も酸性のため同様の問題があります。速さを取るか、その後の解析を取るかで使い分けると考えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成