H-E 染色標本(別冊No. 9A)とパラフィンブロックの肉眼写真(別冊No. …
H-E 染色標本(別冊No. 9A)とパラフィンブロックの肉眼写真(別冊No. 9B)を別に示す。H-E 染色標本にみられる問題の原因はどれか。
- ⑴ ホルマリン固定不足固定不足では組織の中心部が融解したり核の染色が悪くなったりします。組織が現れない原因ではありません。
- ⑵ パラフィン浸透不足パラフィン浸透が足りないと切片がぼろぼろに崩れ、薄切自体が困難になります。
- ⑶ 薄切の面出し不足ブロックの面出しが足りず、組織の広がりまで削れていないため、標本に一部しか現れていません。
- ⑷ 切片の伸展不足伸展不足では切片に皺が残ります。組織そのものが欠けるわけではありません。
- ⑸ 染色時の切片剝離染色中の剝離では、切片の縁が不規則に欠けたり流れたりします。ブロックの状態とは結びつきません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示されたH-E染色標本では組織の一部しか現れておらず、パラフィンブロックの表面にもまだ削り足りない部分が残っています。ブロックの面を組織の広がりまで削り出す面出しが足りないときに起こる状態です。ホルマリン固定が不足すると組織の中心が融解し、パラフィン浸透が足りないと切片がぼろぼろに崩れます。伸展不足では皺が残り、染色時の剝離では切片の一部が流れて欠けます。原因ごとに標本に現れる姿が違うので、ブロックと標本を見比べて判断しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成