溶液A を30 倍希釈して吸光度を測定したとき、0.300 であった。この物質の…
溶液A を30 倍希釈して吸光度を測定したとき、0.300 であった。この物質の測定波長におけるモル吸光係数を6,000 L・mol⁻¹・cm⁻¹とすると、溶液A の濃度は何mmol/L か。ただし、使用した光路長は1.0 cm とする。
- ⑴ 0.150.15は希釈倍率を10倍として計算した場合の値です。30倍で計算する必要があります。
- ⑵ 1.50.300÷6,000=5×10⁻⁵ mol/L=0.05 mmol/L に希釈倍率30を掛けて1.5 mmol/L となります。
- ⑶ 1515になるのは単位換算を一桁誤った場合です。mol/L から mmol/L への換算は1,000倍です。
- ⑷ 150150は単位換算を二桁分誤った値で、現実的な濃度から大きく外れます。
- ⑸ 1,5001,500は希釈後の濃度をそのまま μmol/L として扱った場合の誤りです。
解説
正解は⑵です。Lambert-Beer の法則から、濃度は吸光度をモル吸光係数と光路長の積で割って求めます。0.300 を 6,000 と 1.0 の積で割ると 5×10⁻⁵ mol/L、すなわち 0.05 mmol/L となり、これが希釈した後の濃度です。もとの溶液A は30倍に薄めてあったので、0.05に30を掛けて 1.5 mmol/L となります。希釈倍率を掛け忘れると0.05、単位換算を誤ると桁がずれるので、mol/L と mmol/L の間で1,000倍の違いがあることに注意して計算しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成