血中濃度が低下するとテタニーを生じるのはどれか。
血中濃度が低下するとテタニーを生じるのはどれか。
- ⑴ Na⁺ナトリウムの低下では意識障害や痙攣を生じますが、特徴的なテタニーの形はとりません。
- ⑵ Ca²⁺イオン化カルシウムの低下により神経筋の膜が興奮しやすくなり、テタニーが起こります。
- ⑶ Cl⁻クロールは主に酸塩基平衡に関わる陰イオンで、その低下だけでテタニーは生じません。
- ⑷ HCO3-重炭酸イオンはむしろ増えてアルカローシスになったときに、間接的にテタニーの誘因となります。
- ⑸ H2PO4-リン酸の低下では筋力低下などが起こりますが、テタニーの直接の原因にはなりません。
解説
正解は⑵です。テタニーは、手足のしびれや、手指が特徴的な形に硬直する症状で、血中のイオン化カルシウムが低下したときに起こります。カルシウムには神経や筋の膜を安定させる働きがあり、減ると膜が興奮しやすくなるためです。副甲状腺機能低下症のほか、過換気でアルカローシスになるとアルブミンに結合するカルシウムが増え、イオン化カルシウムが減って同じ症状が出ます。ナトリウム・クロール・重炭酸イオン・リン酸の低下では、テタニーは起こりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成