Michaelis-Menten の式について正しいのはどれか。2 つ選べ。ただ…
Michaelis-Menten の式について正しいのはどれか。2 つ選べ。ただし、[S]は基質濃度、Vmax は最大反応速度、Km はMichaelis 定数とする。
- ⑴ Km 値<<[S]のとき1 次反応に近似する。基質濃度がKmよりはるかに大きいときは酵素が飽和し、速度が濃度によらない0次反応になります。
- ⑵ 初速度法による[S]測定は0 次反応領域で行う。初速度法で基質濃度を測るのは、速度が濃度に比例する1次反応領域です。0次領域では濃度を反映しません。
- ⑶ Km 値が大きいほど酵素と基質の親和性は大きい。Km値が大きいほど親和性は小さくなります。向きが逆です。
- ⑷ Km 値は反応速度がVmax の1/2 を示す[S]である。Kmは反応速度がVmaxの半分になるときの基質濃度であり、定義そのものです。
- ⑸ 終点分析法による[S]測定にはVmax が大きい酵素を使用する。終点分析法では基質を消費し尽くす必要があるため、Vmaxの大きい酵素を用いて反応を早く終わらせます。
解説
正解は⑷と⑸です。Michaelis 定数 Km は、反応速度が最大反応速度 Vmax の半分になるときの基質濃度と定義されます。値が小さいほど酵素と基質の親和性が高いことを意味します。また終点分析法では基質をすべて反応させ切る必要があるため、Vmax の大きい酵素を用いて短時間で反応を終わらせます。基質濃度が Km よりはるかに大きいときは速度が基質濃度によらず一定になる0次反応、初速度法による基質濃度の測定は濃度に比例する1次反応領域で行うので、⑴と⑵は反対になっています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成