人獣共通感染症をきたすのはどれか。
人獣共通感染症をきたすのはどれか。
- ⑴ 蟯虫蟯虫はヒトのみを宿主とし、肛門周囲の虫卵が手指を介してヒトからヒトへ移ります。動物からは感染しません。
- ⑵ ズビニ鉤虫ズビニ鉤虫はヒトが固有宿主で、土壌中の幼虫が経皮的に侵入します。動物との共通感染症ではありません。
- ⑶ 三日熱マラリア原虫三日熱マラリア原虫はハマダラカが媒介し、ヒトとカの間で感染環が回ります。動物の保虫宿主は必要としません。
- ⑷ ガンビアトリパノソーマガンビアトリパノソーマはツェツェバエが媒介し、主にヒトが感染源です。動物由来の感染症とは扱いません。
- ⑸ エキノコックス〈多包条虫〉キツネやイヌの糞便中の虫卵をヒトが口にして感染します。動物とヒトに共通する代表的な寄生虫です。
解説
正解は⑸です。エキノコックス〈多包条虫〉は、キツネやイヌを終宿主とし、その糞便に混じった虫卵をヒトが口にすることで感染する人獣共通感染症です。日本では北海道での感染が知られ、肝臓の中で多包虫が長い時間をかけて広がります。蟯虫はヒトだけを宿主とし、ヒトからヒトへ直接広がります。ズビニ鉤虫もヒトが固有の宿主です。三日熱マラリア原虫とガンビアトリパノソーマは昆虫が媒介しますが、その感染環にヒト以外の脊椎動物は欠かせない存在ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成