クレアチニン(酵素法)の内部精度管理図(x 管理図)を示す。原因として最も考えら…
クレアチニン(酵素法)の内部精度管理図(x 管理図)を示す。原因として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 第1 試薬と第2 試薬を逆にして測定した。試薬の入れ違いはその回だけ大きく外れた値になります。少しずつずれ続ける形にはなりません。
- ⑵ 管理試料を半分の溶解液量で溶解した。溶解液量を誤れば、その管理試料を使う間だけ値がまとめて飛びます。段差として現れる変化です。
- ⑶ 標準物質の濃度を2 倍にして測定した。標準物質の濃度を誤ると、校正した時点から急に一定量ずれます。段差であってトレンドではありません。
- ⑷ 使用期限が切れた試薬で測定した。期限切れの試薬は日を追って活性が落ちるため、測定値が一方向に少しずつずれるトレンドを生みます。
- ⑸ 未熟な技量のスタッフが測定した。技量の差は結果のばらつきを大きくしますが、一方向へ系統的にずれ続ける原因にはなりません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。示された管理図は、測定値が一方向へ少しずつずれ続けるトレンドを描いています。使用期限の切れた試薬では、酵素や発色系の働きが日ごとに落ちていくため、このような緩やかな変化として現れます。試薬の入れ違いや標準物質の濃度誤り、管理試料の溶解量の誤りは、その日から急に値が飛ぶシフトや大きな外れ値として出るので、図の形が違います。技量の差はばらつきの拡大として現れます。管理図は、ずれ方の形から原因を絞り込むための道具だと考えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成