海外から帰国後、発熱を主訴として外来を受診した患者の末梢血Giemsa 染色薄層…
海外から帰国後、発熱を主訴として外来を受診した患者の末梢血Giemsa 染色薄層塗抹標本(別冊No. 1)を別に示す。診断として正しいのはどれか。
- ⑴ 住血吸虫症血液塗抹では虫卵は観察されません。
- ⑵ フィラリア症細長いミクロフィラリアがみられます。
- ⑶ 熱帯熱マラリア小型の輪状体が主体で分裂体は出ません。
- ⑷ 四日熱マラリア帯状体と菊花状の分裂体が特徴です。
- ⑸ トリパノソーマ症赤血球外に鞭毛を持つ原虫がみられます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。示された標本では、感染した赤血球が大きくならず、原虫が帯状に伸びる帯状体を作り、分裂体では8個前後のメロゾイトが菊の花のように並んでいます。この所見は四日熱マラリアに特徴的です。熱帯熱マラリアでは輪状体が小型で複数感染が多く、分裂体は末梢血にほとんど現れません。住血吸虫症とフィラリア症、トリパノソーマ症では原虫や虫体の形が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-07.html)を加工して作成