膿性痰のGram 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。喀痰の35 ℃、24 …
膿性痰のGram 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。喀痰の35 ℃、24 時間培養ではチョコレート寒天培地に発育したが、血液寒天培地とBTB 乳糖寒天培地には発育が認められなかった。推定される菌種はどれか。
- ⑴ Bordetella pertussisボルデー・ジャング培地が必要です。
- ⑵ Haemophilus influenzaeX因子とV因子を必要とします。
- ⑶ Legionella pneumophilaBCYEα培地が必要です。
- ⑷ Moraxella catarrhalis血液寒天培地にも発育します。
- ⑸ Pasteurella multocida血液寒天培地にも発育します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。チョコレート寒天培地にだけ発育し、血液寒天培地には発育しなかったことは、発育にV因子すなわちNADを必要とすることを示します。この性質を持つのはHaemophilus influenzaeです。血液寒天培地では赤血球が壊れておらずV因子が得られません。Moraxella catarrhalisとPasteurella multocidaは血液寒天培地にも発育し、Legionellaは専用培地、Bordetellaはボルデー・ジャング培地が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-05.html)を加工して作成