56 歳の男性。右正中神経を手掌、手首、肘の各部位で電気刺激した際の短母指外転筋…
56 歳の男性。右正中神経を手掌、手首、肘の各部位で電気刺激した際の短母指外転筋における運動神経伝導検査所見(別冊 No. 5)を別に示す。病変部位として正しいのはどれか。
- ⑴ 脊髄末梢神経の伝導検査では評価できません。
- ⑵ 肘から手首この区間の所見は正常です。
- ⑶ 手首から手掌この区間で振幅と伝導速度が落ちています。
- ⑷ 手掌より末梢各刺激点の差は保たれるはずです。
- ⑸ 正中神経全体全区間が遅くなるはずです。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示された記録では、手首と手掌の間で複合筋活動電位の振幅が落ち、この区間の伝導速度も遅くなっています。手首から手掌の区間に病変があることを示しており、手根管で正中神経が圧迫される手根管症候群に合致します。肘から手首の区間は正常で、手掌より末梢だけの障害なら各刺激点の潜時の差は保たれ、正中神経全体の障害では全区間が遅くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-05.html)を加工して作成