屋外の砂場で遊ぶ習慣のある幼児に発熱と血液中の好酸球の著しい増加がみられ、肝に小…
屋外の砂場で遊ぶ習慣のある幼児に発熱と血液中の好酸球の著しい増加がみられ、肝に小さな病変が多数見つかった。この病態の成り立ちとして正しいのはどれか。
- ⑴ 口から入った幼虫が腸の中で成虫まで育ち、便に出た多量の卵によって好酸球が増えています。この病態では幼虫のままとどまるため便に虫卵は出ず、便の検査では見つかりません。
- ⑵ 口から入った幼虫は胃で消化されてしまうため、肝の病変は寄生虫とは別の原因によるものです。卵は胃を通り抜けて腸でかえり、幼虫が腸の壁を越えて臓器へ移動していきます。
- ⑶ イヌやネコの回虫の卵を口から取り込み、かえった幼虫が腸の壁を通って肝などの臓器を移動しています。本来の宿主でないヒトの体内では成虫になれず、幼虫が臓器を移動して炎症を起こします。
- ⑷ ヒトの回虫の成虫が腸から肝へ入り込み、そこで卵を産んで多数の病変を作っています。ヒトの回虫の成虫は小腸の中で暮らし、肝の中に入って産卵することはありません。
- ⑸ 砂に含まれる細菌が皮膚の小さな傷から入り、血流に乗って肝に達して病変を作っています。細菌による病変では好中球が増えるのが普通で、好酸球の著しい増加は説明できません。
解説
正解は⑶です。イヌやネコの回虫の卵を口から取り込むと、ヒトは本来の宿主ではないため幼虫は成虫になれず、腸の壁を越えて肝や肺、ときに目や脳の中を移動します。これを幼虫移行症と呼び、発熱と好酸球の著しい増加、臓器に多発する小さな病変がみられます。成虫にならないため便に虫卵は出ず、便の検査では見つかりません。血液の抗体を調べる検査が診断の助けになります。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。