高齢の男性が排尿の勢いの弱さを訴えて受診し、血液検査で前立腺特異抗原が高い値を示…
高齢の男性が排尿の勢いの弱さを訴えて受診し、血液検査で前立腺特異抗原が高い値を示した。この検査の考え方として正しいのはどれか。
- ⑴ 癌の細胞が作り出す物質であり、肥大症や炎症では上がらないため、高い値は癌の証拠になります。肥大症や前立腺の炎症でも上がるため、高い値そのものが癌の証拠になるわけではありません。
- ⑵ 男性ホルモンの量を反映する指標であり、癌の有無とは別に加齢の程度を表しています。この物質は前立腺の細胞が作る蛋白質で、男性ホルモンの量を表す指標ではありません。
- ⑶ 前立腺の触診を行った直後は値が低く出るため、採血は触診を済ませてから行います。触診や器具の操作の後は値が上がることがあるため、採血は触診より先に行います。
- ⑷ 骨に転移してから初めて上がる指標なので、早い時期の発見には画像の検査が用いられます。転移がない早い時期から上がるため、発見の手がかりとして広く用いられています。
- ⑸ 前立腺の細胞が作る物質で、癌以外でも上がるため、追加の検査を行う根拠になります。癌以外の前立腺の病態でも上がるため、高値は次の検査へ進む手がかりになります。
解説
正解は、前立腺の細胞が作る物質で、癌以外でも上がるため、追加の検査を行う根拠になるという説明です。前立腺特異抗原は前立腺の細胞が作る蛋白質で、癌があると血液中に多く漏れ出しますが、肥大症や前立腺の炎症、触診や器具の操作の後でも上がります。したがって高い値そのものが診断ではなく、画像の検査や組織を採る検査へ進むかどうかを判断する材料になります。採血は触診を行うより先に済ませます。
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