息切れを訴える患者に胸水がたまっていた。抜いて調べたところ、胸水の蛋白質の濃度は…
息切れを訴える患者に胸水がたまっていた。抜いて調べたところ、胸水の蛋白質の濃度は血清の半分を大きく上回り、乳酸脱水素酵素も高い値であった。この胸水の説明として正しいのはどれか。
- ⑴ 漏出性の胸水であり、心不全のように血管の中の圧が上がったことを考えます。漏出性の胸水では蛋白質の濃度は低くなるため、この所見には合いません。
- ⑵ 胸水の蛋白質の濃度はたまった量で決まるため、この値は胸水の多さを表しています。濃度はたまった量ではなく、胸膜からしみ出す成分の性質を反映します。
- ⑶ 血液が混じったことによる見かけの上昇であり、胸膜の状態とは切り離して扱います。血液の混入だけでこの組合せは説明できず、胸膜の病変を疑う所見です。
- ⑷ 漏出性の胸水であり、栄養が足りずに血液のアルブミンが減ったことを考えます。この場合も蛋白質の濃度は低くなり、乳酸脱水素酵素も高くなりません。
- ⑸ 滲出性の胸水であり、炎症や腫瘍のように胸膜そのものに病変があることを考えます。蛋白質と乳酸脱水素酵素がともに高い胸水は滲出性で、胸膜の病変を示します。
解説
正解は、滲出性の胸水であり、炎症や腫瘍のように胸膜そのものに病変があることを考えるという説明です。胸水は、血管の中の圧が上がったり血液の蛋白質が減ったりして水分がしみ出す漏出性と、胸膜の炎症や腫瘍で血管の透過性が高まって成分が漏れ出す滲出性に分けられます。滲出性では蛋白質や乳酸脱水素酵素が高くなるため、血清との比較で見分けます。滲出性と判断したら、感染や悪性腫瘍を念頭に細胞や培養の検査を進めます。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。