かぜのような症状が数日続いたあと、急に息切れと胸の痛みが出た若い患者がいる。心電…
かぜのような症状が数日続いたあと、急に息切れと胸の痛みが出た若い患者がいる。心電図の変化と血中の心筋トロポニンの上昇がみられたが、冠動脈に狭くなった部分はなかった。考えられる病態はどれか。
- ⑴ 冠動脈が動脈硬化によって細くなり、心筋へ届く血液が足りなくなって心筋の壊死が起きた状態です。冠動脈に狭くなった部分がないと確かめられているため、この機序は当てはまりません。
- ⑵ ウイルスなどによって心筋に炎症が起こり、心筋の細胞が壊れてトロポニンが血中へ出た状態です。先行するかぜ様の症状と、冠動脈に狭窄がないのにトロポニンが上がる点が心筋炎に合致します。
- ⑶ 遺伝子の異常によって心筋の細胞が厚くなり、左室の壁が長い時間をかけて肥厚した状態です。壁の肥厚は年単位でゆっくり進むもので、数日で急に息切れが出る経過とは合いません。
- ⑷ 心臓を包む膜と心臓の間に水がたまり、心臓が広がれなくなって血圧が下がった状態です。心タンポナーデでは血圧の低下と頸静脈の怒張が前面に出て、トロポニンの上昇は主体になりません。
- ⑸ 肺の血管に血の塊が詰まり、右心に急な負担がかかって呼吸が速くなった状態です。肺血栓塞栓症では長期の臥床や手術などの誘因が先立つことが多く、かぜ様の症状の後という経過は典型ではありません。
解説
正解は、ウイルスなどによって心筋に炎症が起こり、心筋の細胞が壊れてトロポニンが血中へ出た状態であるという説明です。急性心筋炎は、かぜのような症状や下痢が数日先立ったあとに、息切れや胸の痛み、動悸が現れることが多い病気です。心筋の細胞が壊れるため血中の心筋トロポニンが上がり、心電図にも変化が出ます。心筋梗塞と似た所見になりますが、冠動脈に狭くなった部分がない点が手がかりです。不整脈や心不全を起こすことがあり、経過を注意深く見ます。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。