発熱と項部硬直がみられる患者の脳脊髄液を調べたところ、糖が同時に採った血糖の3分…
発熱と項部硬直がみられる患者の脳脊髄液を調べたところ、糖が同時に採った血糖の3分の1程度まで下がっていた。この所見の説明として正しいのはどれか。
- ⑴ 髄液の蛋白質が高い検体では糖を測る試薬の反応が妨げられて実際より低い値が出るため、蛋白質を取り除いたうえで測り直す必要があると考えられます。現在の酵素法による糖の測定は蛋白質の影響を受けにくく、除蛋白をしてから測る必要はありません。
- ⑵ 髄液の糖が下がるときには乳酸も同じように下がるため、乳酸を測ることでこの所見の裏づけが得られます。糖が消費される状況では乳酸は増えるので、乳酸は上がる向きに動きます。
- ⑶ 細菌が糖を消費し、髄液へ糖を運ぶはたらきも妨げられるため、細菌性髄膜炎では髄液の糖が血糖に比べて大きく下がります。細菌や集まった細胞による糖の消費と輸送の低下が重なり、髄液の糖は著しく低下します。
- ⑷ ウイルス性髄膜炎では髄液の糖が血糖の3分の1程度まで下がるのが典型的な所見であり、まずこれを考えます。ウイルス性髄膜炎では髄液の糖はおおむね保たれ、著しい低下は細菌性や結核性を示唆します。
- ⑸ 髄液の糖は血糖とは別の仕組みで一定に保たれているため、同時に採った血糖とは比べずに判断するのが原則です。髄液の糖は血糖に強く左右されるため、同時に採った血糖との比で判断するのが原則です。
解説
正解は、細菌が糖を消費し、髄液へ糖を運ぶはたらきも妨げられるため、細菌性髄膜炎では髄液の糖が血糖に比べて大きく下がるという説明です。髄液の糖は血液から運び込まれるので、判断するときは同時に採った血糖との比で見ます。細菌性髄膜炎や結核性髄膜炎では糖が著しく下がり、乳酸は逆に上がります。一方、ウイルス性髄膜炎では糖はおおむね保たれ、細胞はリンパ球が主体になります。糖の低下は起因菌を絞り込むうえで重要な手がかりです。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。