尿の自動分析装置で潜血が強い陽性と表示された検体を尿沈渣で調べたところ、赤血球は…
尿の自動分析装置で潜血が強い陽性と表示された検体を尿沈渣で調べたところ、赤血球はほとんどみられなかった。この結果の説明として正しいのはどれか。
- ⑴ 試験紙の潜血反応は赤血球の膜そのものの成分をとらえる反応であるため、赤血球がほとんどみられないこの検体で強い陽性となったのは、装置の光学系が汚れていることによる誤りと考えられます。潜血反応がとらえるのは赤血球の膜ではなくヘムのはたらきで、装置の汚れを疑う前にヘモグロビン尿を考えます。
- ⑵ 試験紙の潜血反応は白血球のもつ酵素にも反応するため、白血球が多い尿では赤血球が少なくても陽性になります。白血球のエステラーゼをとらえるのは白血球反応の試験紙で、潜血の反応とは別の区画です。
- ⑶ 試験紙の潜血反応はヘモグロビンやミオグロビンがもつ酵素に似たはたらきを見ているため、これらが尿に出ていれば赤血球が少なくても陽性になります。潜血反応はヘム鉄の触媒作用を見る反応なので、溶血や筋の障害による色素でも陽性になります。
- ⑷ 尿が強い酸性のときには潜血の反応が実際より強く出るため、尿のpHを確かめたうえで測り直すのが適切です。潜血の試験紙は緩衝されており、尿が酸性であることが強い陽性の主な原因にはなりません。
- ⑸ 尿に含まれるビタミンCは潜血の反応を強めるはたらきがあるため、この強い陽性はビタミンCの影響と考えられます。ビタミンCは反応を妨げる向きにはたらき、むしろ陰性に傾ける原因として知られています。
解説
正解は、試験紙の潜血反応はヘモグロビンやミオグロビンがもつ酵素に似たはたらきを見ているため、これらが尿に出ていれば赤血球が少なくても陽性になるという説明です。潜血の試験紙は、ヘムに含まれる鉄が過酸化物を分解して色素を発色させるはたらきをとらえています。したがって血管内の溶血によるヘモグロビン尿や、筋が壊れて起こるミオグロビン尿でも陽性になります。沈渣で赤血球が少ないのに潜血が陽性のときは、この二つを考えて次の検査に進みます。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。