アルコール依存症で正しいのはどれか。
アルコール依存症で正しいのはどれか。
- ⑴ 抑うつが併存することが多い。アルコール依存症では抑うつ状態などの精神症状が併存することが多く、治療の際にも注意すべき点となります。
- ⑵ 飲酒行動の多様性は維持される。依存が進行すると飲酒のパターンは決まった時間や量に単一化していく傾向があり、多様性は維持されません。
- ⑶ 振戦せん妄では見当識は保たれる。振戦せん妄では意識障害を伴い、見当識が障害されるのが特徴であり、見当識が保たれるわけではありません。
- ⑷ 病気の進行に伴い、以前より少ない量で酩酊するようになる。病気が進行すると耐性が形成されるため、同じ酩酊状態を得るにはより多い量の飲酒が必要になります。
- ⑸ 離脱の早期症候群は飲酒中止後72 時間前後にみられることが多い。早期の離脱症候群は断酒後数時間から48時間以内に出現しやすく、72時間前後というのは重篤な離脱症状がみられやすい時期です。
解説
正解は⑴です。アルコール依存症の患者では抑うつ状態などの気分障害が併存することが多く、飲酒問題と精神症状が相互に影響し合うことが知られています。飲酒行動は病気の進行とともに単一化し、振戦せん妄では見当識障害を伴い、耐性の形成により以前より多い量が必要となり、早期離脱症状は断酒後数時間から48時間以内に出現しやすいため、他の記述はアルコール依存症の特徴として誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成