うつ病患者が「先生は否定するが、私は不治の病にかかっていて助からない」と訴えた。…
うつ病患者が「先生は否定するが、私は不治の病にかかっていて助からない」と訴えた。この患者の症状で最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 血統妄想血統妄想は自分が高貴な血筋であるといった内容の妄想であり、病気に関する訴えとは異なります。
- ⑵ 誇大妄想誇大妄想は自分の能力や地位を過大に評価する内容の妄想であり、うつ病よりも躁病でみられやすい症状です。
- ⑶ 心気妄想心気妄想は自分が重い病気にかかっていると確信する妄想で、うつ病でみられる代表的な妄想の一つです。
- ⑷ 迫害妄想迫害妄想は誰かに危害を加えられていると確信する内容の妄想であり、本症例の訴えとは異なります。
- ⑸ 被毒妄想被毒妄想は毒を盛られていると確信する内容の妄想であり、本症例で訴えられている内容とは異なります。
解説
正解は⑶です。この患者は否定されても自分が不治の病にかかっていると確信して訴えており、これは自分の身体や健康状態に関する誤った確信を抱く心気妄想の典型例です。血統妄想や誇大妄想、迫害妄想、被毒妄想はそれぞれ別の内容を主題とする妄想であり、本症例の訴えの内容とは一致しません。うつ病では心気妄想のほか罪業妄想や貧困妄想も三大妄想として知られています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成