排便の生理で正しいのはどれか。
排便の生理で正しいのはどれか。
- ⑴ 排便中枢は腰髄にある。排便中枢は腰髄ではなく仙髄(S2からS4)に存在し、自律神経を介して直腸や肛門括約筋の働きを調節します。
- ⑵ 外肛門括約筋は平滑筋である。外肛門括約筋は随意的に収縮できる横紋筋であり、平滑筋ではありません。
- ⑶ 食事により胃大腸反射が生じる。胃に食物が入ることで反射的に大腸の運動が高まる胃大腸反射が生じ、これが便意の誘発に関与します。
- ⑷ 肛門直腸角は体幹を前屈すると鋭角になる。体幹を前屈すると肛門直腸角はむしろ鈍角になり、排便しやすい肢位になります。
- ⑸ 便意は糞便による結腸壁の伸展刺激により生じる。便意は結腸ではなく、糞便が到達した直腸壁が伸展されることによって生じます。
解説
正解は⑶です。食物が胃に入ると胃大腸反射が生じ、大腸の蠕動運動が促進されて便意につながることが知られています。排便中枢は腰髄ではなく仙髄にあり、外肛門括約筋は平滑筋ではなく横紋筋であり、肛門直腸角は体幹の前屈で鈍角になり、便意は結腸ではなく直腸壁の伸展刺激で生じるため、他の記述は排便の生理として誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成