薬物の作用で適切なのはどれか。
薬物の作用で適切なのはどれか。
- ⑴ 抗コリン薬は気管支収縮を促進する。抗コリン薬は副交感神経の働きを抑えるため気管支を拡張させる方向に作用し、収縮を促進するものではありません。
- ⑵ 利尿薬は腎臓の水分再吸収を促進する。利尿薬は腎臓での水分やナトリウムの再吸収を抑制することで尿量を増やす薬剤であり、再吸収を促進するものではありません。
- ⑶ β 遮断薬は骨格筋の収縮力を増強する。β遮断薬は主に心臓のβ受容体に作用して心拍数や収縮力を抑制する薬剤であり、骨格筋の収縮力を増強するものではありません。
- ⑷ カルシウム拮抗薬は心拍出量を増加させる。カルシウム拮抗薬は血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げる作用が中心であり、心拍出量を増加させる薬剤ではありません。
- ⑸ コリンエステラーゼ阻害薬は神経筋接合部のアセチルコリン濃度を高める。コリンエステラーゼ阻害薬はアセチルコリンの分解を抑えることで神経筋接合部での濃度を高め、筋収縮を助けます。
解説
正解は⑸です。コリンエステラーゼ阻害薬はアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることで、神経筋接合部におけるアセチルコリン濃度を高め、重症筋無力症などの治療に用いられます。抗コリン薬は気管支拡張、利尿薬は水分再吸収の抑制、β遮断薬は心機能の抑制、カルシウム拮抗薬は主に血管拡張に働くため、他の記述は薬理作用として誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成