顔面神経の評価で正しいのはどれか。
顔面神経の評価で正しいのはどれか。
- ⑴ 眼瞼下垂の有無を見る。眼瞼下垂の有無は上眼瞼挙筋を支配する動眼神経の機能を評価する際に確認する所見です。
- ⑵ 挺舌させ、舌の偏移を見る。挺舌時の舌の偏移は舌下神経の障害を評価する際にみられる所見であり、顔面神経の評価ではありません。
- ⑶ 咬筋の収縮を左右で比較する。咬筋の収縮を左右で比較するのは、咀嚼筋を支配する三叉神経の運動枝の機能を評価する方法です。
- ⑷ 発声させ、口蓋垂の偏移を見る。発声時の口蓋垂の偏移は舌咽神経や迷走神経の機能を評価する際に確認される所見です。
- ⑸ 口唇を閉じさせ、力に抵抗できるかを見る。口唇を閉じさせて力に抵抗できるかをみることで、顔面神経が支配する口輪筋の筋力を評価できます。
解説
正解は⑸です。顔面神経は表情筋を支配しており、口唇を閉じさせて力に抵抗できるかを確認することで口輪筋の筋力を通じた評価が可能です。眼瞼下垂は動眼神経、挺舌時の舌の偏移は舌下神経、咬筋の収縮は三叉神経運動枝、口蓋垂の偏移は舌咽・迷走神経の評価に用いられるため、これらは顔面神経の評価には該当しません。表情筋の左右差を観察することも顔面神経麻痺の評価では重要な視点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成