図の装具で治療する疾患はどれか。
図の装具で治療する疾患はどれか。
- ⑴ 脳性麻痺脳性麻痺に対しては下肢の変形予防や姿勢保持を目的とした装具が用いられ、股関節を屈曲外転位に保つ装具とは目的が異なります。
- ⑵ Down 症候群Down症候群では関節の弛緩性などへの配慮が必要になることはありますが、股関節を整復するための装具が主な治療法ではありません。
- ⑶ 先天性内反足先天性内反足には足部を矯正するための専用の装具や矯正ギプスが用いられ、股関節を対象とする装具とは異なります。
- ⑷ 筋ジストロフィー筋ジストロフィーでは関節拘縮の予防を目的とした装具が用いられることが多く、股関節整復を目的とする装具とは異なります。
- ⑸ 発育性股関節形成不全発育性股関節形成不全では股関節を屈曲・外転位に保持して自然な整復を促す装具療法が標準的に行われます。
解説
正解は⑸です。乳児期に股関節が十分にはまっていない発育性股関節形成不全に対しては、股関節を屈曲・外転位に保持して自然な整復を促す装具療法が第一選択となります。脳性麻痺やDown症候群、先天性内反足、筋ジストロフィーはいずれも異なる病態であり、この装具の主な適応疾患ではありません。乳児期の股関節の状態を早期に把握し、適切な肢位で保持することが将来の変形予防につながります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成