転倒予防を目的とした理学療法で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
転倒予防を目的とした理学療法で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 転倒高リスク群ではTUG 時間が短い。転倒高リスク群ではTimed Up and Goの所要時間はむしろ長くなる傾向があり、短いという記述は誤りです。
- ⑵ 認知機能の低下は、転倒リスクに関連する。認知機能の低下は注意配分や危険回避の判断力を低下させるため、転倒リスクの上昇に関連することが知られています。
- ⑶ 静的バランスから動的バランスを段階的に練習する。転倒予防の練習は安全性を確保するため、まず静的バランスを高めた上で動的バランスへと段階的に進めるのが基本です。
- ⑷ バランス練習は、歩行速度を上げることを最優先する。バランス練習で最優先すべきは安全性やバランス能力の向上であり、歩行速度の向上を最優先とする考え方は適切ではありません。
- ⑸ バランスに関与する感覚の評価には温痛覚が最も重要である。バランスに関与する感覚では体性感覚や視覚、前庭覚が中心であり、温痛覚が最も重要とされているわけではありません。
解説
正解は⑵⑶です。認知機能の低下は注意や判断力の低下を通じて転倒リスクを高めることが知られており、転倒予防の理学療法では対象者の能力に応じて静的バランスから動的バランスへ段階的に難易度を上げて練習することが基本原則とされています。歩行速度の向上を最優先する考え方や温痛覚を最重要とする考え方は適切ではなく、体性感覚や視覚、前庭覚を総合的に評価することが求められます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成