正常歩行時の床反力で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
正常歩行時の床反力で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 垂直分力は2 峰性の波形を示す。垂直分力は踵接地後と蹴り出し前の二回体重を上回る波形を示す二峰性のパターンが正常歩行の特徴です。
- ⑵ 垂直分力の最小値は体重と等しくなる。垂直分力の最小値は立脚中期にみられますが、通常は体重をやや下回る値となり体重と等しくはなりません。
- ⑶ 左右分力は立脚中期には外向きに働く。左右分力は立脚中期には体幹を支持脚側へ引き寄せる内向きの力として働くため、外向きという記述は誤りです。
- ⑷ 前後分力は荷重反応期には前向きに働く。荷重反応期の前後分力は身体を減速させる後ろ向きの制動力として働くため、前向きという記述は誤りです。
- ⑸ 前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。歩行速度が遅くなるほど加速・減速に必要な力は小さくなるため、前後分力のピーク値も小さくなります。
解説
正解は⑴⑸です。正常歩行の垂直分力は踵接地直後と立脚終期に二つの山を持つ二峰性の波形を示します。また前後分力は制動と推進の向きに働きますが、そのピーク値は歩行速度が遅くなるほど小さくなることが知られています。左右分力や垂直分力最小値に関する他の記述は歩行力学の一般的知見と一致せず、床反力の理解には各分力の向きと大きさを分けて考える必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成