54 歳の男性。6 年前に左被殻出血の既往がある。立位時の様子を示す。下肢痙縮に…
54 歳の男性。6 年前に左被殻出血の既往がある。立位時の様子を示す。下肢痙縮に対するボツリヌス療法の投与筋で適切なのはどれか。
- ⑴ 後脛骨筋後脛骨筋は足部を内反させる代表的な筋で、痙縮による内反尖足の主動筋であるためボツリヌス投与の対象として適切です。
- ⑵ 前脛骨筋前脛骨筋は足関節の背屈に働く筋で、痙縮による尖足変形の原因筋ではないため投与対象として適切ではありません。
- ⑶ 短腓骨筋短腓骨筋は足部を外反させる筋であり、内反変形を助長する筋ではないため本症例の治療対象にはなりません。
- ⑷ 長腓骨筋長腓骨筋も外反に働く筋であり、内反尖足を呈する本症例の痙縮筋としては該当しません。
- ⑸ 長母指伸筋長母指伸筋は足趾の伸展に働く筋で、内反尖足の主な原因筋とはされていません。
解説
正解は⑴です。左被殻出血後の右片麻痺により下肢に痙縮を生じ、立位で足関節が内反尖足位を呈することが多くみられます。この内反変形の主な原因筋は後脛骨筋であり、ボツリヌス療法では痙縮の原因となっているこの筋への投与が下肢の内反尖足の改善に最も適切とされます。投与に際しては歩行や立位バランスへの影響を評価しながら、原因筋を的確に選定することが重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成