呼吸に対する腹臥位の効果で正しいのはどれか。
呼吸に対する腹臥位の効果で正しいのはどれか。
- ⑴ 上部胸式呼吸を促進する。腹臥位は前胸部が圧迫されるため、上部胸式呼吸よりも横隔膜による呼吸が優位になります。
- ⑵ 左舌区からの排痰を促す。左舌区からの排痰を促すには、体幹をわずかに傾けるなど別の体位が用いられます。
- ⑶ 座位に比べて肺活量が増加する。肺活量は横隔膜が下がりやすい座位の方が腹臥位より大きくなる傾向があります。
- ⑷ 立位に比べて換気は肺尖部に多く分布する。換気は重力の影響を受け下側の肺野に多く分布するため、肺尖部に多く分布するとはいえません。
- ⑸ 背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。体位で下側となる領域に血流が多く分布するため、腹臥位では腹側の血流が背臥位より増えます。
解説
正解は⑸背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布するです。肺血流は重力の影響を受け、体位で下側となる領域に多く分布するとされます。腹臥位では腹側が下側となるため、背臥位のときより腹側の血流が増えます。腹臥位は上部胸式呼吸よりも横隔膜優位の呼吸を促し、左舌区の排痰には別の体位が適し、肺活量は座位の方が大きく、換気は肺尖部よりも下側の領域に多く分布するため、他の記述は誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成