腕神経叢損傷の病態で適切なのはどれか。
腕神経叢損傷の病態で適切なのはどれか。
- ⑴ 深部腱反射は亢進することが多い。腕神経叢損傷では下位運動ニューロン障害の性質から、深部腱反射は低下・消失することが多いです。
- ⑵ すべての症例で自然回復が期待できる。損傷の程度によっては自然回復が得られない症例もあり、すべての症例で期待できるとは限りません。
- ⑶ 下位腕神経叢損傷では、肘屈曲が障害される。肘屈曲は主にC5・C6に支配されるため、下位型ではなく上位腕神経叢損傷で障害されます。
- ⑷ 上位腕神経叢損傷では、手指の巧緻運動が障害される。手指の巧緻運動はC8・T1に支配されるため、上位型ではなく下位腕神経叢損傷で障害されます。
- ⑸ 完全型腕神経叢損傷では、近位から遠位までの運動障害がみられる。完全型は全神経根が障害されるため、肩から手指まで近位から遠位にわたり運動障害が生じます。
解説
正解は⑸完全型腕神経叢損傷では近位から遠位までの運動障害がみられるです。完全型はC5からT1までの全神経根が障害されるため、肩から手指まで広範囲に運動麻痺が及びます。深部腱反射は亢進ではなく低下・消失することが多く、自然回復が得られない症例も少なくなく、肘屈曲は上位型で障害され、手指の巧緻運動障害はむしろ下位型でみられるため、他の選択肢は病態と一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成