加齢による筋萎縮の理学療法で最も適切なのはどれか。
加齢による筋萎縮の理学療法で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 短期間で集中的に実施する。短期間の集中実施は効果の定着が乏しく、継続的な運動プログラムの方が適切です。
- ⑵ Type Ⅰ線維の筋力向上を優先する。加齢性筋萎縮ではⅡ型線維の萎縮が目立つため、Ⅰ型線維優先は適切ではありません。
- ⑶ 抗重力筋の筋力トレーニングを実施する。歩行や立位保持に関わる抗重力筋の筋力維持は、生活機能を保つうえで優先度が高い課題です。
- ⑷ 集団運動は併存疾患のない者を対象とする。併存疾患の有無だけで一律に対象を限定せず、個々の状態を評価して参加可否を判断します。
- ⑸ レジスタンス運動は最大負荷の90 % で実施する。高齢者への抵抗運動は最大負荷90%のような高強度ではなく、段階的な負荷設定が基本です。
解説
正解は⑶抗重力筋の筋力トレーニングを実施するです。加齢による筋萎縮では姿勢保持や歩行に関わる抗重力筋の筋力低下が生活機能低下に直結するため、これを標的にした筋力トレーニングが優先されます。短期集中よりも継続的な実施が望ましく、加齢ではⅡ型線維の萎縮が目立つためⅠ型線維優先は適切でなく、併存疾患があっても評価のうえ集団運動を検討でき、レジスタンス運動は高齢者には過度な高負荷を避け段階的に強度を上げるのが基本です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成