運動学習の組合せで正しいのはどれか。
運動学習の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 正の転移 ソフトボールの経験が野球の投球動作の技能向上を早める。類似した以前の経験が新しい技能の習得を早めるという内容であり、正の転移の定義と一致しています。
- ⑵ エラーレス学習 トレッドミル歩行練習と同時に計算課題を行う。歩行練習に計算課題を同時に行わせる方法は二重課題訓練であり、誤りを防ぎながら練習するエラーレス学習とは異なります。
- ⑶ 同時フィードバック バッティング動作時に動画撮影して終了後に確認する。動作終了後に動画で確認する方法は終了後に与えられる遅延フィードバックであり、動作中に与える同時フィードバックとは異なります。
- ⑷ パフォーマンスの知識 部分荷重練習時に患側下肢の荷重量を伝える。荷重量という結果の数値を伝える内容は結果の知識にあたり、動作の質を伝えるパフォーマンスの知識とは異なります。
- ⑸ メンタル・プラクティス 起居動作練習の時に試行錯誤を繰り返すと失敗数が減少する。練習を重ねて失敗が減る内容は試行錯誤による学習の経過を示すものであり、心の中で動作をイメージするメンタル・プラクティスとは異なります。
解説
正解は⑴です。以前に習得したソフトボールの経験が、類似した動作である野球の投球動作の習得を早めるという内容は、正の転移の定義に合致しています。他の選択肢は、二重課題訓練を誤って学習方法の名称と結びつけていたり、終了後の確認を同時フィードバックと呼んでいたりするなど、用語と説明の対応が誤っています。運動学習の用語は似た言葉が多いため、定義を一つずつ正確に区別しておくことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成