理学療法を行う上で最も優先する検査はどれか。
次の文により、 4 、 5 の問いに答えよ。70 歳の男性。右利き。右脳出血による左片麻痺。発症後2 週。運動麻痺は左上下肢ともBrunnstrom 法ステージⅢ、感覚障害は中等度。座位では、右上下肢で座面や床面を押し、図のような姿勢となる。転倒の危険があり、理学療法士が正中位に修正を試みるが抵抗する。平行棒内立位でも同様に右上下肢で押すため身体は左に傾斜し、立位保持要介助である。
理学療法を行う上で最も優先する検査はどれか。
- ⑴ SCP姿勢の崩れや介助方法に直結する評価であり、理学療法開始前に最優先で確認すべき内容です。
- ⑵ SLTA標準失語症検査は言語機能を評価するものであり、姿勢制御に関わる理学療法の優先検査ではありません。
- ⑶ TMT注意や遂行機能を評価する検査であり、姿勢保持の安全確認より優先度は低くなります。
- ⑷ WAIS-Ⅳ知能を評価する検査であり、理学療法開始前の安全確認として最優先にはなりません。
- ⑸ WCST遂行機能を評価する検査であり、姿勢制御の確認より優先度は低い検査です。
解説
正解は⑴です。プッシャー現象を評価するSCPは、座位や立位での姿勢保持や介助の方法に直接影響するため、理学療法を安全に開始する上で最優先で確認すべき検査です。姿勢が崩れたまま運動療法を進めると転倒などの危険につながるため、まず身体的な姿勢制御の状態を把握することが重要です。他の検査は言語機能や知能、遂行機能を調べるものであり、この検査より優先度は低くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成