52 歳の男性。交通事故による下腿切断。完成した義足を図に示す。立脚後期に膝折れ…
52 歳の男性。交通事故による下腿切断。完成した義足を図に示す。立脚後期に膝折れが生じた。原因で正しいのはどれか。
- ⑴ 前足部が硬すぎる。前足部が硬すぎると足関節の底屈方向への動きが妨げられ、むしろ立脚後期に膝を伸展させる方向に働きます。
- ⑵ 靴の踵が低すぎる。踵が低すぎると足部の底屈が早まり、膝を伸展方向に安定させる作用が生じるため膝折れの原因にはなりません。
- ⑶ 足部が底屈しすぎる。足部が底屈しすぎる状態は膝を伸展させる方向の力を生みやすく、膝折れではなく反張膝の原因になりやすい状態です。
- ⑷ ソケットが足部に対して後ろすぎる。ソケットが足部に対して後ろすぎる配置は、立脚後期に膝を伸展方向に安定させやすくする要因です。
- ⑸ ソケットの初期屈曲角が大きすぎる。初期屈曲角が大きいと床反力線が膝関節軸より後方を通りやすく、立脚後期に膝を支える力が不足して膝折れが生じます。
解説
正解は⑸です。立脚後期の膝折れは、ソケットの初期屈曲角が大きすぎると、床反力の作用線が膝関節軸より後方を通りやすくなり、膝を伸展位に保つ力が不足することで生じます。前足部の硬さや踵の低さ、足部の底屈しすぎ、ソケット位置の後方偏位は、いずれも立脚後期には膝を伸展方向へ安定させる要因となるため、膝折れの原因としては考えにくいものです。義足のアライメントは股関節や膝関節に近い部分から順に確認していくことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成