リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。
リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 利尿薬で治療する。利尿薬はリンパ浮腫には効果が乏しく、脱水を招く危険もあるため治療の中心にはなりません。
- ⑵ 水分摂取を制限する。水分摂取の制限では浮腫は改善しません。むやみに制限すると脱水につながる危険があります。
- ⑶ 患肢の体毛を剃毛する。剃毛は皮膚に微細な傷を作り蜂窩織炎の危険を高めます。除毛が必要なら刺激の少ない方法を選びます。
- ⑷ 患肢の皮膚を保湿する。乾燥した皮膚は傷つきやすく感染の入口になるため、保湿を含むスキンケアが治療の基本の一つです。
- ⑸ 患肢を低い位置に保つ。患肢は低くするのではなく心臓より高く保ち、リンパの流れを助けます。低い位置では浮腫が増します。
解説
正しいのは、患肢の皮膚を保湿する、です。リンパ浮腫では皮膚が乾燥して硬くなりやすく、小さな傷から蜂窩織炎を起こすと浮腫が急激に悪化するため、保湿によって皮膚を守るスキンケアが治療の基本の一つになります。治療は用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下での運動、スキンケアを組み合わせた複合的理学療法が中心で、利尿薬の投与や水分制限は効果が乏しく勧められません。剃毛は皮膚を傷つけて感染の危険を高めるため避け、患肢は低くするのではなく心臓より高く保ちます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成