髄膜刺激徴候を誘発しやすい体位はどれか。
髄膜刺激徴候を誘発しやすい体位はどれか。
- ⑴ 側臥位股関節と膝を軽く曲げた姿勢がとれるため髄膜や神経根は伸張されにくく、徴候は誘発されにくいです。
- ⑵ 端座位股関節は屈曲しますが膝も屈曲するため伸張は弱く、長座位ほど徴候は現れません。
- ⑶ 長座位股関節屈曲と膝関節伸展が同時に強制され硬膜が強く伸張されるため、ケルニッヒ徴候と同じ機序で症状が誘発されます。
- ⑷ 背臥位脊柱が中間位に置かれ伸張が加わらないため、そのままでは徴候は誘発されません。
- ⑸ 腹臥位脊柱は伸展位となり髄膜はむしろ緩むため、徴候の誘発には向きません。
解説
正しいのは長座位です。髄膜刺激徴候は脊髄を包む髄膜や神経根が引き伸ばされたときに、痛みや抵抗として現れます。長座位は股関節を屈曲させたまま膝関節を伸展させる姿勢であり、体幹の前傾も加わって脊柱の硬膜が強く伸張されるため、ケルニッヒ徴候と同じ機序で症状が誘発されやすくなります。背臥位や腹臥位、側臥位では脊柱が伸張されず、端座位も膝が曲がっているため伸張は弱くなります。髄膜炎ではこの姿勢がとれず、膝を曲げて後ろに手をつく姿勢になることが観察の手がかりです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成