大腿義足歩行の立脚中期で体幹の義足側への側屈がみられた。原因はどれか。 2 つ選…
大腿義足歩行の立脚中期で体幹の義足側への側屈がみられた。原因はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 体重荷重線が足部内側にある。荷重線が足部内側にあるとソケット内側の圧迫や不安定感を生じますが、立脚中期の義足側への側屈の主な原因ではありません。
- ⑵ 義足が非切断肢よりも長すぎる。義足が長すぎると立脚中期の伸び上がり歩行や分回し歩行になります。側屈を生じるのは義足が短すぎる場合です。
- ⑶ ソケット初期内転角が大きすぎる。初期内転角は不足していると外転筋が働きにくくなり側屈を招きます。大きすぎることは側屈の原因になりません。
- ⑷ ソケット外壁の高さが不足している。外壁が低いと大腿部を外側から支持できず断端が外方へ移動するため、体幹を義足側へ傾けて代償します。
- ⑸ 義足側股関節外転筋群に筋力低下がある。中殿筋などの外転筋が弱いと立脚中期に骨盤を水平に保てず、体幹を義足側へ倒す歩行になります。
解説
原因はソケット外壁の高さの不足と、義足側の股関節外転筋群の筋力低下です。立脚中期に体幹が義足側へ倒れるのは、義足側で骨盤を水平に保てないためです。ソケット外壁が低いと大腿部を外側から支えられず断端が外へ逃げてしまい、外転筋が弱い場合も骨盤が反対側へ下がるのを止められず、いずれも体幹を義足側へ傾けて代償することになります。義足の長さは短すぎる場合に側屈を生じ、長すぎると伸び上がりや分回しになります。ソケットの初期内転角も不足していると側屈の原因になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成