急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。
急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ 数分以内に消失する。数分で消えるのは労作性狭心症の胸痛です。心筋梗塞の胸痛は20分以上持続します。
- ⑵ 冷汗を伴うことが多い。交感神経の緊張と心機能の低下により、冷汗や悪心・嘔吐といった自律神経症状を伴うことが多いです。
- ⑶ 感冒様の前駆症状がある。発熱や上気道症状が先行するのは心筋炎に特徴的な経過です。心筋梗塞では一般的ではありません。
- ⑷ 放散痛は生じないことが多い。左肩や左上肢、下顎、背部への放散痛はよくみられる所見です。生じないことが多いという記述は誤りです。
- ⑸ 硝酸薬の投与で速やかに消失する。硝酸薬で速やかに消えるのは狭心症です。心筋梗塞では効果が乏しく、この違いが鑑別の手がかりになります。
解説
正しいのは、冷汗を伴うことが多い、です。急性心筋梗塞では冠動脈が閉塞して心筋が壊死するため、強い胸痛に加えて交感神経の緊張と心機能の低下による冷汗、悪心、嘔吐、強い不安感などの自律神経症状を伴いやすくなります。胸痛は20分以上続き、硝酸薬を用いても消えないことが特徴で、数分で消える労作性狭心症との区別に役立ちます。左肩や左上肢、下顎、背部への放散痛もしばしばみられます。感冒に似た前駆症状は心筋炎で問題になる所見であり、心筋梗塞の特徴ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成