糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
- ⑴ インスリン抵抗性を改善する。骨格筋での糖の取り込みが増え、継続により筋量増加と脂肪減少が起こるため、インスリン抵抗性が改善します。
- ⑵ 血糖値に関わらず推奨される。著しい高血糖やケトーシスがある場合は運動を控えます。開始前に血糖値を確認する必要があります。
- ⑶ 尿中への糖の排泄を目的とする。目的は筋での糖の利用とインスリン感受性の改善です。尿中への糖の排泄を目的とするものではありません。
- ⑷ Borg 指数で17 程度が適している。ボルグ指数の17は「かなりきつい」に相当します。中等度にあたる11から13を目安とするのが一般的です。
- ⑸ シックデイに関わらず推奨される。発熱や嘔吐、下痢などのシックデイでは脱水や血糖の乱れが起こるため、運動は中止します。
解説
正しいのは、インスリン抵抗性を改善する、です。運動により骨格筋の糖輸送体が細胞膜へ移動して糖の取り込みが増え、継続すれば筋量の増加と内臓脂肪の減少を通じてインスリンの効きにくさが改善します。ただし運動療法には条件があり、著しい高血糖やケトーシスがあるとき、発熱や下痢などのシックデイのときは中止します。強度は中等度が基本で、ボルグ指数では11から13程度を目安とし、17のような強い強度は勧められません。網膜症や腎症、末梢神経障害の程度に応じて種目を選ぶ配慮も必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成