アミロイドの沈着がみられるのはどれか。
アミロイドの沈着がみられるのはどれか。
- ⑴ Alzheimer 病アミロイドベータ蛋白が細胞外に沈着して老人斑を形成することが、アルツハイマー病の中核的な病理所見です。
- ⑵ Huntington 病原因はハンチンチン蛋白の異常による線条体の変性で、舞踏運動と認知症を示します。アミロイドの沈着は特徴ではありません。
- ⑶ Pick 病前頭側頭型認知症の一つで、タウ蛋白を含むピック球が神経細胞内に現れます。アミロイドの沈着ではありません。
- ⑷ Wernicke 脳症ビタミンB1の欠乏による代謝性の脳症で、眼球運動障害、意識障害、体幹の失調を示します。沈着物は生じません。
- ⑸ 多発性硬化症中枢神経の髄鞘が自己免疫的に壊される脱髄疾患であり、アミロイドの沈着とは関係がありません。
解説
正しいのはアルツハイマー病です。アルツハイマー病ではアミロイドベータ蛋白が神経細胞の外に沈着して老人斑を作り、あわせてリン酸化したタウ蛋白による神経細胞内の変化がみられます。この二つが病理学的な診断の根拠となります。他の選択肢はいずれも別の機序による疾患です。ハンチントン病は線条体の変性、ピック病はタウ蛋白を含む封入体、ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏、多発性硬化症は自己免疫による中枢神経の脱髄が本質であり、アミロイドの沈着は伴いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成