30 歳の男性。右腱板損傷の修復術後6 か月。図に示す方法で等張性筋力増強運動を…
30 歳の男性。右腱板損傷の修復術後6 か月。図に示す方法で等張性筋力増強運動を行っている。このトレーニングで対象となる筋はどれか。
- ⑴ 烏口腕筋烏口腕筋は肩関節の屈曲と内転に働く筋です。外旋の運動で選択的に鍛えられる筋ではありません。
- ⑵ 棘下筋棘下筋は肩関節外旋の主動作筋で、外旋方向への抵抗運動で鍛えられます。回旋筋腱板の安定化にも寄与します。
- ⑶ 小胸筋小胸筋は肩甲骨を前下方に引く筋です。上腕骨には付着せず、肩の外旋運動では働きません。
- ⑷ 前鋸筋前鋸筋は肩甲骨を胸郭に押し付けて前方に引く筋です。上腕骨の回旋には関与しません。
- ⑸ 大胸筋大胸筋は肩関節の内転と内旋、屈曲に働きます。外旋運動では逆方向に働く筋です。
解説
対象となる筋は棘下筋です。腱板修復術後の筋力増強では、肩関節を外旋させる運動でゴムバンドや重錘の抵抗に抗しながら関節を動かす等張性の運動を行い、外旋の主動作筋である棘下筋を鍛えます。棘下筋は肩甲骨の棘下窩から起こって上腕骨大結節に付き、小円筋とともに外旋に働くとともに、上腕骨頭を関節窩に引き寄せて安定させる回旋筋腱板の一員です。烏口腕筋と大胸筋は肩関節の屈曲や内転、内旋に働き、小胸筋と前鋸筋は肩甲骨を動かす筋であるため、外旋運動の対象にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成