疑うべき疾患はどれか。
次の文により、 2 、 3 の問いに答えよ。6 歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。
疑うべき疾患はどれか。
- ⑴ Perthes 病4歳から8歳ころの男児に多い大腿骨頭の血流障害による骨壊死で、股関節痛と外転制限、骨頭の変化が特徴です。
- ⑵ 大腿骨頭壊死症大腿骨頭壊死症は成人でステロイド使用や多量飲酒を背景に生じます。学童期の発症は一般的ではありません。
- ⑶ 大腿骨頭すべり症大腿骨頭すべり症は肥満傾向のある思春期に多く、骨頭が頸部に対して後方にずれる病態です。年齢が合いません。
- ⑷ 単純性股関節炎単純性股関節炎は数日から2週で自然に改善する一過性の病態で、骨頭の構造的な変化は生じません。
- ⑸ 発育性股関節形成不全発育性股関節形成不全は乳児期の健診で見つかる疾患です。6歳で初めて股関節痛として現れる病態ではありません。
解説
疑うべきはペルテス病です。ペルテス病は4歳から8歳ころの男児に多い大腿骨頭の血流障害による骨壊死で、股関節痛や大腿部の痛み、股関節外転と内旋の制限、痛みをかばう歩き方で受診します。単純エックス線写真では骨頭の扁平化や硬化、骨頭核の縮小、関節裂隙の見かけ上の拡大などが現れます。大腿骨頭すべり症は肥満傾向の思春期に多く、単純性股関節炎は数日で改善する一過性の病態、発育性股関節形成不全は乳児期に見つかる疾患で、大腿骨頭壊死症は成人でステロイド使用や飲酒を背景に生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成