複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患者に対…
複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患者に対して、まず行うのはどれか。
- ⑴ 救急搬送を要請する。多くは数分で自然に収まるため直ちに搬送を要請する必要はありません。長く続く場合や外傷があれば検討します。
- ⑵ 室内に一人きりにする。意識が減損した状態では危険を避けられません。付き添って安全を確保する必要があります。
- ⑶ 周囲の危険物を取り除く。自動症により歩き回るため、転倒や衝突、火傷を防ぐよう周囲の危険物を除いて環境を整えることが最優先です。
- ⑷ 身体を押さえて保護する。無理に押さえると抵抗して興奮が強まり、外傷の危険もあります。危険な場所からそっと誘導する程度にとどめます。
- ⑸ タオルを嚙ませる。口に物を入れると窒息や歯や口腔の損傷を招きます。現在は禁忌とされている対応です。
解説
まず行うのは周囲の危険物を取り除くことです。焦点意識減損発作では意識が部分的に失われたまま、目的のない動作や歩き回りが数分続き、本人はその間の記憶を残しません。声をかけても指示は通らないため、この時期の対応は本人が転倒したり物にぶつかったり火や階段に近づいたりしないよう環境を安全にすることが第一です。発作は多くが数分で自然に収まるので、直ちに救急搬送を要請する必要はありません。一人にすると危険を避けられず、無理に押さえると興奮や外傷を招き、口に物を入れる行為は窒息や損傷の危険があるため禁じられています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成