高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。
高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。
- ⑴ 褥 瘡蛋白質とエネルギーの不足は皮膚の耐久性と治癒力を落とし、褥瘡の発生と悪化に直結します。
- ⑵ 貧 血鉄や蛋白質、ビタミンB12や葉酸の不足は造血を妨げ、貧血の原因となります。
- ⑶ サルコペニア筋の合成に必要な蛋白質とエネルギーが不足すると筋量と筋力が低下し、サルコペニアの原因となります。
- ⑷ 変形性膝関節症変形性膝関節症は加齢と体重による負荷が主な要因で、むしろ過体重が危険因子です。低栄養との関連は弱くなります。
- ⑸ 大腿骨頸部骨折低栄養は骨質の低下と筋力低下による転倒を招くため、大腿骨頸部骨折の危険を高めます。
解説
関連が少ないのは変形性膝関節症です。変形性膝関節症は加齢に伴う関節軟骨の変性に、体重による機械的な負荷が加わって進行するため、むしろ過体重や肥満が危険因子となり、低栄養との結びつきは弱くなります。他の選択肢は低栄養と強く関連します。蛋白質やエネルギーの不足は皮膚と皮下組織の耐久性を落として褥瘡を招き、鉄や蛋白質、ビタミンB12や葉酸の不足は貧血を起こします。筋の合成材料が足りなければ筋量と筋力が落ちてサルコペニアとなり、その結果転倒しやすくなり、骨も脆くなるため大腿骨頸部骨折の危険が高まります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成