正常歩行周期で膝関節伸展モーメントが最も作用するのはどれか。
正常歩行周期で膝関節伸展モーメントが最も作用するのはどれか。
- ⑴ 初期接地初期接地は踵が接地した瞬間で、まだ荷重が乗り切っていません。伸展モーメントが最大になるのは直後の荷重応答期です。
- ⑵ 荷重応答期床反力が膝の後方を通って膝屈曲方向の外力が働き、これに抗して大腿四頭筋が強く収縮するため伸展モーメントが最大になります。
- ⑶ 立脚終期立脚終期は膝が伸展位に近く、床反力の作用線も膝の前方寄りを通るため大きな伸展モーメントは必要ありません。
- ⑷ 前遊脚期前遊脚期は荷重が反対側へ移り、膝は屈曲していきます。大腿四頭筋の強い活動は求められません。
- ⑸ 遊脚中期遊脚中期は下肢が地面から離れており床反力が作用しません。したがって伸展モーメントも生じません。
解説
膝関節伸展モーメントが最も作用するのは荷重応答期です。踵接地の直後から反対側の足が離れるまでの荷重応答期では、床反力の作用線が膝の後方を通るため膝を屈曲させる外力が働き、膝はおよそ15度から20度屈曲します。この屈曲を制御して衝撃を吸収するために大腿四頭筋が強く収縮し、内的な膝関節伸展モーメントが最大となります。初期接地は接地した瞬間で持続時間が短く、立脚終期や前遊脚期では床反力の作用線が膝の前方寄りを通り、遊脚中期には荷重がかからないため伸展モーメントは大きくなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成