脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018 に示されている集中リハビリ…
脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018 に示されている集中リハビリテーションの転帰指標はどれか。
- ⑴ SARA歩行や立位、上下肢の協調運動など8項目で運動失調の重症度を測る尺度で、ガイドラインで転帰指標として用いられています。
- ⑵ 筋 力筋力は主要な障害ではなく、失調の改善を反映しにくい指標です。転帰指標としては挙げられていません。
- ⑶ 咳嗽力咳嗽力は呼吸管理の指標で、多系統萎縮症では重要ですが集中リハビリテーションの転帰指標ではありません。
- ⑷ 深部感覚深部感覚の障害は失調の原因の一つになり得ますが、リハビリテーションによる改善を測る指標ではありません。
- ⑸ 関節可動域関節可動域は二次的な変化を示す指標です。失調の重症度や歩行能力の変化を反映しません。
解説
転帰指標として示されているのは運動失調の評価尺度です。脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018では、入院での集中的なリハビリテーションが体幹機能や歩行能力の改善に有効であるとされ、その効果を判定する指標として運動失調の重症度を測る尺度が用いられています。この尺度は歩行、立位、座位、言語、指追い試験、鼻指試験、手の交互回転運動、踵すね試験の8項目から構成され、点数が高いほど失調が重いことを示します。筋力や関節可動域、咳嗽力、深部感覚は疾患の主症状である失調そのものを反映しないため転帰指標にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成