前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 単独損傷が8 割以上である。半月板損傷や他の靱帯損傷を合併することが多く、単独損傷が8割以上を占めるわけではありません。
- ⑵ Lachman test が陽性となる。膝を20度程度屈曲して脛骨を前方に引くと終末感が消失し、前方への動揺が増えるため陽性となります。
- ⑶ 再建術は受傷後1 年以降が推奨されている。腫脹が引き可動域と筋力が回復した時期に行うのが一般的で、1年以降まで待つことが推奨されているわけではありません。
- ⑷ 受傷前レベルへのスポーツ復帰率は9 割以上である。受傷前の競技レベルへの復帰率は6割前後とされ、9割以上には達しません。再受傷の予防も課題となります。
- ⑸ ハムストリングスの収縮により損傷部位の緊張は低下する。ハムストリングスは脛骨を後方に引くため、前方制動を担う前十字靱帯にかかる張力は低下します。
解説
正しいのはラックマンテストが陽性となることと、ハムストリングスの収縮で損傷部位の緊張が低下することです。ラックマンテストは膝を20度程度屈曲させて脛骨を前方に引き、前十字靱帯の前方制動が失われていれば終末感の消失として陽性になります。前十字靱帯は脛骨が前方へずれるのを防ぐ靱帯なので、脛骨を後方に引くハムストリングスが収縮すると靱帯にかかる張力は減ります。逆に大腿四頭筋の収縮は脛骨を前方に引くため負荷が増えます。単独損傷は多くなく、再建術は腫脹が引き可動域が回復した時期に行い、受傷前の競技レベルへの復帰率も9割には達しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成